アイはやさすら ほどきむすび

琉球弧の神々と歴史を取り戻そう。 お爺、お婆が守ってきた宝の島✨琉球‼ 私たちに今何ができるのか。 まずは知ることから始めよう‼

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神からの帳簿の意味~宮古の神司(第1部)

驗(しるし)の靈(たま)

「帳簿」を受け取った神司与那覇メガさんは宮古島のウヤアンナの「道開け」を昭和5年3月から始めました。

当時45歳の与那覇メガさんは、「親母(ウヤアンナ)」を御嶽の神座(カンヌザー又はカミクラ)にあげるため、夜な夜な訪ねてくる神々と共に「道開け」を始めます。

深夜、ミノカサをかぶったおじいさんが、メガさんのところへ訪ねてきました。
「ソイヤー(本家のそばにある所)でよいから泊めてくれないか」
メガさんは
「人間にはトゲはないから、どうぞこちらでご一緒に、お座敷に上がってお泊まりください」
と、心優しく、そのおじいさんを家にあげお泊めになりました。
そのおじいさんが、実は私は神の使いのものだと話し、そこでメガさんに神からの頼みを伝えました。
それを聞いたメガさんは快く承諾し、その日に見えない「帳簿」を頂きます。
ユタの話しによく出てくる見えない「帳簿」です。
見えない「帳簿」とは、
「神との交渉時の取り引きが記録されたもの」
であり、
「この先の神との取り引きの記録をしていくもの」
でもあります。

なので、見えない「帳簿」というものは交渉後(ここが大事です!交渉後!ですよー)承諾して受けとることになります。(交渉前に頂くのは???無い話しです)

その証として「帳簿」を受けとることになるのです。それを受け取った場合、人間界では後に、契約を破棄することもできますが、神との約束では破棄することはできません。やり遂げていただくこととなります。

「帳簿」の中身を知り得ないとは断じてありません。
「何でかわからんけど~頂いたのー」とかありえないことです。

ということで、見えない「帳簿」は、その役目の度に、何度も頂くことがあるということです。
それと、見えない「帳簿」は神のお使いが対象者に確認し、神に報告した後、それを対象者にお渡しになられます。
受けとるものの中には「巻物」や「玉」「剣」「印」「光」などありますが、それぞれに全て意味があって受けとることになるのです。

「その意味を知らずして、受け取ったというべからず」

メガさんはそのお役目を承諾し、その帳簿を快くお受けになり、神の道開けなる神業を始めます。神(ウヤアンナ)の道開けです。

「神の道開け」とは私たち人間の前に、神がその存在をお知らせになることをいいます。万年の昔から、ウヤアンナは宮古島のある山奥の中にいて誰にも知られていないので、子供達、孫達と私が生んだアカカズに面会し、私の存在をお知らせ願いたいということでした。

人間のことを「アカカズ」といいますが、この「アカカズ」とは、「天界の神と繋がる魂」を意味します。
私たちは気づいていなくても、知らなくても、常に天界の神々と共にある「アカカズ」なんですね。

メガさんは宮古中の砂浜から砂をとり、軸となるところへそれらを納めることによって、「産靈び(むす)(結び)」を行い、神業を終えることになりました。
その後も、清く正しき人として神に仕え神と共にありました。

神は
「アカカズにウムコト(智識)を与えんがため」
「アカカズをば、よく教え、よく指導し導きて、正しき一筋の神の道を信仰させて繁昌させてください」

とメガさんにお話ししました。


byはやさすら

タグ :琉球神司

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