アイはやさすら ほどきむすび

琉球弧の神々と歴史を取り戻そう。 お爺、お婆が守ってきた宝の島✨琉球‼ 私たちに今何ができるのか。 まずは知ることから始めよう‼

< 2021年05>
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てぃーだイチオシ



驗(しるし)の玉
天の刻の到来。光は東方より。
西はウシハク
東はシロシメス

ウシハク(領地重視)
結果重視の世界、手段を選ばない政は終わる。
そして、
シロシメス(公平無私)
光明により「言向け和す(ことむけやわす)」

宿の神、底の神、四方の海
巨大な一枚岩の上、地軸ひとつ。
皆、同胞(はらから)生まれた私たち。

本物を知る時が到来した。
内(ウチ)と外(ソト)を調整し調えよう。


あまねく被(おお)う光と水に、私たち生命はいかされている。

古の沖縄の集落は、「風水(フンシ)」風と水の調和したところを最も良い 居住地としました。



湧水の源を軸とした山裾は、地下水が流れ出、私たちの祖先は、ミズが流れる土地「ツルノ」の地を最高の居住地としました。

「真頂(マツヅ)襲(おす)ひ召しょうれ」

生命の源である「水」
その水の源を山に求め、その水の体をなす
ムイの状態を守ることで、生命を維持し育んできたのです。そしてその山はいつしか信仰対象となっていきました。

山を守り保つことで、自然界の生物や草木を活かすことになり、そうして貴重な清水を守ってきました。




諏訪などでは、冬眠中の山神である蛇を静かに過ごさせるという「御室神事」というものもあります。
またとぐろをまく蛇体を山に見立て、それを御室(ミムロ)の神ともいいます。

沖縄の「山留め」は、春に活発になるハブを脅かさないため、また草木の新芽などの成長を妨げないため、入山を断つものです。

山仕事をする人々の手足を守ってもらう「手足の御願ティフィサヌウニゲー」という祈願もあります。


北部に残る神事「ウンジャミ(ウンザミ)」
雨をもたらす雲(ウン=生む)蛇身(ジャァミ=雨)



大雑把な説明ですが、
山から流れ出る「湧水」は、海へ流れ出で、「雲」となり、それが山へ降り注ぐ「雨=清き水」となる。それを、アマオリ・アマオレとも。
「アオ(フ)リヤエ」「サシカサ」などの神名にも残ります。

伊平屋島では、伊是名・伊平屋各集落で雨乞いをおこなっても、雨が降らない場合、最終の雨乞い儀式の場は、伊平屋島のあのクマヤーです。


私たちの祖先は、その自然の仕組み「循環」に感謝し、それを守ってきました。

辺戸のアシムイ=アフリムイは、雨降り森。

天笠(あまかさ)=雲を喜び、冷傘が立つ時、辺戸から飛脚を出して、首里に向かったといいます。

辺戸のアフリ嶽は君真物やウランサン(冷傘)や新(アラ)神(キミテズリ)の出現があると伝わるところです。

異説
「金龍玉依姫」が出現するとか?しないとか?



私たちの森は、生命の糧となる物を生み出すところ。それが母の腹に例えられ、ムイ(守)を定め、集落がつくられたのです。

私たちの根元の神「ウミノオヤ」産み=生み=海

親の膝の上に座るこども。
それがムイ(御嶽)と集落の関係性です。

守り守られの相互関係

「ムイ」をそのままの姿で保つということは、
私たちの血である清い水を守るということ。

湧水御神(カーウガミ)は、その感謝と約束の儀式でした。今は井戸御願(カーウガン)となりました。


アフリムイに御座(おわ)す神は「大山祗大神」
(大山阿夫利神社(おおやまあふり)神奈川県伊勢原市在)

沖縄の北部にその神が祀られている宮があります。



「あま」の「あ」は開ける、声を発すること。
「あま」の「ま」は間、神と人の繋がる場






byはやさすら



驗(しるし)の玉
降神(ウルガミ)に神様がたくさん降りられた。
村がまだ開拓されていなくて、その間にいざこざが起き「サザイ」をしたそうで、その山をアカラ御嶽という。

サザイ=いざこざを言い訳などをしてで裁判すること
サザイ=シャザイ=謝罪

古くから、開闢の母なる神が、降神に天降りされ、伊是名山に閉じ籠り、17日目に世の人々に拝まれたといいます。

沖縄は、「根の国」「底の国」と先祖代々云い伝えられてきた島です。
原初の神々を「世の神(ユーヌカン)」といい伝えてきた神々の島です。


降神島に降りられたのは母なる神と伝わります。

昭和43年。6月30日から7月1日にかけて「天岩戸開き」が再現されました。


伊是名島のアカラ御嶽から始まり、伊平屋島のクマヤーでは夜明けとともに、神楽が奉納されました。
当時のことを伊是名島、伊平屋島両島の方からお話を伺うことができました。


アカラ御嶽の入口付近に広場を設け、島民、尚王家関係者が見守る中、厳かに神事が始まりました。

アカラ御嶽、女神の舞
貴重な写真です。



また、男神の舞、スサノオノミコトが暴れ悪行を働いたことを大神がいましめ、それでもおさまらなかったため、大神は伊平屋島に逃げ、クマヤー洞にお隠れになりました。





更に伊平屋島のクマヤーでは夜明けとともに始まります。
伊平屋島では、神事の続編、神楽舞が行われています。


南から北へ向かったのは女神
降臨したのは、降神島
北から南へ向かったのは男神
降臨したのは、ミサキ岳(クバ山)

伊是名島勢理客(ジッチャク)に「イルチャヨー」といわれる神事があります。

「えーーー!」と驚く古い記述を見つけました。

毎年旧暦8月に行われる「イルチャヨー」
神の隠れている家のまわりで、太古を打ちながら踊ると、隠れていた神が出てくる。
その人間に扮した神は、降神島に降臨し、来訪し、巡幸した女神であるという。




なんということでしょう。
まさに「岩戸開き」を模しています。

この女神は、伊平屋島野甫にあるジューマに舞い降りたとも伝わります。
ジューマと聞いて、私はある言葉を思い出しました。

ジュウとは、ユダヤ人(ヘブライの民)のことをいいます。しかも、出雲で伝わるジュウの意味は「神の民」です。

マとは、沖縄では神と人をつなぐ空間、場という意味です。

更に、伊是名島と伊平屋島は、その昔、総称で「ヱヘヤ」と呼称されていました。
逆から読むと「ヤヘヱ」。

更に、伊平屋島の北西には、三億年の年月を誇る「ヤヘー岩」があります。
地元では、ここは「大和民族の初上陸地」だと伝えられています。

昭和二十六年。宮内庁(省)関係者、神社庁所属の禰宜と巫女が、伊平屋島クマヤーの浜に船で来島し、クマヤー近辺を封鎖し、三日三晩夜通し「岩戸開き」の儀式と思われる神楽が行われていたといいます。
戦後の時期ですよ。
この件を確認した方がおられ事実であったそうです。

クマヤー=籠穴
古くはフーマヤー・クマヤトとも。


伊平屋島にある「賀陽山」は「がようざん」と読みます。

沖縄諸島で「山(ヤマ)」を「山(ザン)」というのは、この賀陽山だけです。



(写真伊平屋列島文化誌)

byはやさすら



驗(しるし)の玉
天地暗闇の中、
神は降神島(ウルガミジマ)に降り、
アカラ御嶽に入られ、
此処に立たせ給いて、
天地明るくなり、
これより、渡海(トケー)御嶽に降臨。
ここに休まれ後、
田之神御嶽に入られ、
ジューマ島、そしてクマヤガマに御隠れになりました。

明治生まれのお年寄りが語った
伊平屋島に残る伝承です。

常磐の島伊是名島は、古くは「いざな島」と呼ばれ、また、てるしのの島伊平屋島では、伊勢海老をお伊勢さんに献上したとも伝わる謎多き両島。

この小さな島に、最南端「天岩戸神話」の現場が残されています。しかも、天照大御神が籠ったという洞窟はもっとも神話の描写に似ているというのです。


江戸時代前期に、大日本史編纂にも関わっている藤井貞幹が、「衝口発」(1781年)に衝撃的な内容を発表しました。

「海宮というは琉球の恵平也島をいう。火々出見尊の至り玉へる龍宮は琉球なるは疑いあらへからず。玉依姫は、この島の豊玉彦の女して、太伯の裔此島の渡り、玉依姫を娶りて神武帝生まれ玉ひ」

「或記という古文書を引用する。その書物に虫食いがあって細かいところはわからないが大体そうだ」と書いてある。

(伊平屋歴史民族資料館に藤井貞幹の衝口発のコピーが展示されています)

こんな小さな島のことを、藤井貞幹は知っていたのか?これらの話しは、伝えに残るとしかいいようがない。

まさに「或記」。

私は、約三年の間何度も足を運び、伊平屋・伊是名島の取材をさせていただきました。
出るわ出るわのすごい情報に、目が点になりました。

島の御嶽を守る方(ムイビト)が、大切な御嶽は、案内板すら出していない。とおっしゃっていました。
それらは地元では、村の拝所となっているところです。

近年御嶽を破壊、盗難、異物を置くなど、神聖な場を荒らす、よからぬ方々が増えています。
また多数の人が足を運ぶことによって失われるものが多くある為、㊙️になっております。

その流れもあるのか、田名集落にクマヤーへのお通し「天磐戸神社」というお宮が建てられました。

これらの儀式は、あの島幸子さんによって、古来からの音でウタの奉納が捧げられています。
神事に参加した田名の方は、その「音」を懐かしくまたは尊び、涙する人もいたといいます。


下記は「ニシクマヤ」ニシ=北



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